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序章 | 初心者 | 名無しの吹奏楽団 | 冬支度 | そしてまた冬がやってきた。 | 2000年,2年目,2度目のステージへ |
| 3回目の合宿にて | わからぬままで | 2年目のリスタート | 出逢いがあれば・・・ | 俺がヒロシだ忘れんな! |
| 第9章 2年目のリスタート |
総合センター祭りが終わって2週間後、僕は団長と深夜のファミレスにいました。今後のディレクションについて、お互いの認識を深めておきたかったからです。僕には試してみたいことがありました。なぜ、あんなにぎこちない音だったのか。ひょっとして、と思うところがあったからです。
その後の僕らは、とりあえず基礎に戻る事に集中しました。何が悪いのかすら理解しきれなかった僕らは、一旦基礎に戻り、自分達の音を見直そうと思っていました。夏には基礎合宿もやる予定です。そうそう、この頃念願のTbが1人入団しました。新しいメンツを迎え、リスタートです。・・・おや?そういえば1年前もこんなことをしていました。
ちょっとだけ練習方法をお話しましょう。それまではどちらかといえば、根性論に近い形でピッチを合わせる・和音を合わせることに力を入れていました。今度は少々方法を変えてみました。まず合奏の前にディレクターに合わせて音階を歌う。合ったらば、ディレクターなしで音階を歌う。最後のBbを伸ばし、同時にディレクターの音を出し、感覚が合っているか確かめる。出来たら次に和音。1度・3度・5度に日毎に振り分け、同じように最初はディレクターに合わせ4つの和音を歌う。できたら抜きで、音が混ざるまで歌う。これがまず最初にやる事でした。
次にロングトーン。今までは全体としてのフォルテ、とかピアノの音量だったものを改めました。例えばクラ1本にpで音を出させ、その音量を認識した後、全員がそのpのクラの音が聞こえる音量でロングトーンする。これをパターン、音量、ターゲットを変え、しつこく続けました。今思えば、これらの基礎練は大きな財産となっています。なんとなく意識していた「和」を、はっきりと他人の出す「音」として認識することができたからです。
さて、冒頭の話です。本番から3週間が経過し、その日の基礎練習の半ば、僕はいきなり前に立ち、こう一言いいました。「さ、ファンティリュージョン出して」・・・その時の反応ったらもう・・・。さすがに曲練習していなかった訳ですから、みんな焦ります。でも、曲を吹く上での注意は一つ。「気楽に吹いて下さい。」・・・なんと、本番よりも遥かにいい音をしたファンティリュージョンがそこにありました。基礎練習の効果が出るには少し早い。力を抜いただけでこんなに・・・
改めて演奏に入る時の気持ちの大切さを思い知った出来事でした。僕らは気持ちを切り替え、基礎に打ち込む事が出来ました。間もなく夏合宿を控え、そろそろという頃・・・平穏な日々はそんなには長く持たなかったのです。
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